疲れたときの母の味

疲れたときの母の味

Ciao!日本人妻、YUです。

めっきり寒くなって、今週末の三連休ではこの冬初めての雪がふるそうな…。我が家はマンションの1階だからか?とっても乾燥が激しいのです。ピコちゃんが生まれる前、湿度と温度管理が大切、という記事を読み、加湿器を買いました。加湿器の手入れが甘くカビがまき散らされて喘息に…ということを避けるため、気化式のもの(パナソニック)を購入しました。

お手入れも楽だし安全だしいいわぁぁぁと思っていたものの。冬本番な、加湿器の設定は「強」の我が家の湿度は…なんと27%!!!全然潤ってないやないか。

おかげでエヌちゃんは常に風邪をひき、ぴこちゃんもエンドレス風邪。そんな乾燥な時期になるといつも話題に上がるのが、ベネチアの冬の気候。もちろんとっても寒いのですが、アドリア海に囲まれ湿度が高い。日本みたいに乾燥することもなく、えぬちゃんは今までクリームを顔に塗ったことがなかったそうですが、日本に来て冬は乾燥でまっかっか。そしてイタリアは暖房も温水もしくはオイルを循環させるラジエーター式という、とっても安全でじんわりあたためてくれる、お肌と赤ちゃんにやさしい環境。すねがバリバリに割れるなんて知らなかっただろうな…と、とってもかわいそうです。子育てにこういう部分もヨーロッパはいいですね~

と、圧倒的に話がそれましたが、今回は「母の味」についてつれづれと書こうと思います。

母の味といえば「茶色」い食べ物

我が家だけなのでしょうか、母の味といえば、茶色が多く登場するのです。

・きんぴら

・煮物

・からあげ

・豚汁

・餃子

・卵焼き(よく焼きなので茶色)

こうして並べてみるとただの自分の好物だということに気が付きますね。

えぬちゃんの母の味は

・レッドキドニービーンズ(赤インゲン豆)のトマト煮込み

・ウサギのオーブン焼き

・ミネストローネ

・焼きラディッキオ

あれ、赤い感じ…?やっぱり日本は鰹節、醤油を使うので茶色くなりがちなのでしょうか。

茶色いお弁当

私は海外に住んでいた時は小学校から中学校までお弁当。日本に帰ってきてからも高校ではお弁当。大学もお弁当を持っていくこともあったし、就職しても銀行勤めだった私は毎日お弁当を持って行ってました。

そしてそのお弁当は母が毎日朝早く起きて作ってくれたもの。

学生のときは、「なんでうちのお弁当は茶色いの!」「なんでメニュー変わらないの!」と、周りの色味のあるお弁当を見てなぜか母に怒るというかあたってました。思春期ですね。今考えたらなんて罰当たりな。カラフルな弁当を持ってきている友達は、いつも私の母の弁当がおいしいからといつも隣のクラスからおかずを交換してくれと私のところまで来てました。交換しないですけど。

今思えば、おいしいもの(自分の好物)は全部茶色いし、毎日毎日4人分の弁当を作るのにメニュー毎日かえてられませんよね。というか手作りで弁当毎日作る大変さって、実家を出て初めて知りました。すっごくすっごく大変!エヌちゃんと自分の分をつくりだしたとき、はじめての弁当はつけうどん。水分たっぷりのホイコーローなど、普通お弁当に入れない腐りやすいものばかりいれてました。エヌちゃんも私も信じられないくらいおなかが強いのでなんでもOKでしたが、ピコちゃんに弁当作るならいろいろ心配だし、安全も考えるとやっぱり弁当に入れられるものって意外と少ないんですよね。そして繰り返しですが、茶色いものばかりになる。

食べることが好きなのはおいしいものを食べて育ったから

私の母はとっても料理が上手です。上手というかおいしいです。おしゃれな食べ物を計量器を使ってぴっちり作る、というより、ばばばっと作る。味見を頼まれて「薄いんじゃない?」というと、「体にいいのよ、これくらいで!濃いと病気になる!これでOK!」。「ちょっと濃いんじゃない?」というと、「ご飯に合うにはこれくらい濃くないとだめでしょう!これでOK!」。味見の意味!と毎回笑ってましたが、そのポジティブクッキングでできたご飯はまさに母の味なんですね。

子供の友達の好き嫌いをなくす母

私の友人でも私の母の料理のファンは多数。前述した、隣のクラスからおかずをもらいにくる子のほかに、毎回我が家に遊びに来るときはタッパーを持ってきて、「きんぴら持って帰りたい!」と準備万全な美少女や、嫌いなゴーヤを母のゴーヤチャンプルーで克服したり、辛いカレーが食べれなかったのにインド人シャーリーン?仕込みの母のカレーで辛いカレーが食べれるようになった幼馴染など。友人の一人は、家のご飯はおいしいってイメージもなかったから料理にも興味はわかないと言っていて、おいしいものが日常で出てくることって食への興味にすごく影響するんだなと思いました。

飲み会があっても8時には家に帰ってきてうどんを食べたいという父

私の父は、同窓会などがあっても8時には家にいて(どうやって?)、おなかすいたからうどんを作ってくれ、といい、うどんを食べていました。おいしいご飯があると家に帰ってくるって本当だな~、と昔から感心していました。

いろいろ頑張って、疲れた体に染み入る母の味。

最近仕事が忙しかったり、少し喧嘩したり、寝不足だったり、体調崩したり、結構ヘトヘトしてたんですね。仕事から帰ってすぐぴこちゃんがおなかをすかしちゃうので、ご飯作って、1時間弱かけて食べさせて、薬飲ませて、クリーム塗って、遊んで、寝かしつけて。ご飯をモリモリ食べてくれるのがうれしくて、ピコちゃんのご飯は作るし食べさせるのもとっても楽しい。

けどいざ寝かしつけて、自分のご飯まで作るかというと、料理は大好きなのにどうしてもやる気になれず。自分のために料理できなくなっちゃいますね。疲れると。冷凍ごはんに納豆とか、冷凍チャーハンとか。

私は食べることが大好きなので、コンビニとか総菜買って食べると、逆に悲しくなっちゃうんですよね。料理して、楽しんで食べたいなって。添加物を想像したり。賞味期限は気にしないけど添加物は気にしちゃうタイプなんで。エヌちゃんが早く帰れる日はエヌちゃんが帰ってきて料理してくれるので、食べるんですけど。とってもおいしいパスタを。孤食はだめですね。家庭科の授業で、孤食はよくない、と教科書にでてきて「なんのこっちゃ」と思ってましたけど、今は声を大にして言いたい。『孤食はよくないよ~!!』

そんな中、母が仕事帰りにうちに助けに来てくれて、次の日私たちが仕事と保育園に行っているあいだにお掃除とかしてくれてたんですけど、帰ってきたらパンダの付箋に、

『ほうれん草(ゆでただけ)』

『レンコンキンピラ』

『煮物(しょうゆがなくて)』

の文字が。

きんぴらはリクエストしていたものの、ほうれん草のおひたしと煮物まで!

そして、メモっていいですよね。お帰りって言われてるみたいで。母になるとお迎えに行ったり、家で待ってたり、送り出したりすることがおおくて迎えてもらったりすることがめっきり減るので、すごくうれしくて。

そしてやっぱり茶色い食べ物たちはとってもおいしくて、体によさそうですごくうれしくて、うるっときちゃいました。

親元を離れたらなかなか食べれない母の味を、へこんだ時に食べれる幸せを、すごく感じたのでした。

母として、妻として

食べた後、ふと思ったのは、えぬちゃんは国をまたいでやってきて、母の味を食べれるのは多くて年に1回なのか。と。

それがどれだけつらいのか、食べるのを大好きに育ててもらった自分としてはすごくわかるので。

ちゃんとぴこちゃんに将来疲れた時にほっとしてもらえるような母の味をつくりたいな、と思って。

小さなことでぷりぷり怒ったりしないで、えぬちゃんにお義母さんに教えてもらったレシピで豆を煮ようかな、と思った夜でした。

おかあさん、本当にごちそうさまでした!すごくおいしかったよ~

 

Buona note~